必ずチェック!妊娠・出産で使える一時金、助成金

妊娠・出産
妊娠出産時に使える制度や助成金

妊娠、出産をする時に使える制度や助成金を知っていると安心しませんか?

実際に出産を経験している方でも一時金などを知らずに損している方も多くいらっしゃいます。

そこで今回は、健康保険に加入しているほぼ全員が受けられる制度や助成金をご紹介したいと思います。

この記事で分かること
  • 妊娠をした全員が受けられる制度をご紹介!
  • どんな制度?
  • いつ受けられる?
  • どこで手続きすればよいのか。など
スポンサーリンク

妊娠・出産で貰える一時金、助成金

2021年2月時点で、ほとんどの妊婦さんが適用される妊娠助成金を集めてみました。

ただし、毎年妊婦さんへの補助の内容が変わったりするので妊娠届けを出す時に役所などで詳しく確認したほうが良いでしょう。

  1. 妊婦健康診査費用助成
  2. 出産育児一時金
  3. 出産費貸付制度
  4. 小児医療費助成制度
  5. 児童手当制度
  6. 未熟児養育医療給付制度
  7. 高額療養費制度
  8. 確定申告(医療費控除)

赤色のマーカーの制度は出産後に関係する手続きになります。出生届を出す時に申請します。(各項目で詳しく説明)

妊娠出産の助成金早見表!

全員使える制度効果手続き場所いつ申請
1妊婦健康診査費用助成検診代がほぼタダ役所自動妊娠届を出した時に交付される。
2出産育児一時金42万円の補助金産院、役所妊娠中*出産育児一時金支給申請書の提出。
3出産費貸付制度無利息で借金郵送、役所妊娠4ヶ月以上制限アリ。返す必要があるお金。
4小児医療費助成制度医療費の補助か無料出生届と一緒に手続き産後自治体によって助成が違う。
5児童手当制度中学3年まで手当金支給出生届と一緒に手続き産後手続きした翌月から適用。
6未熟児養育医療給付制度医療費が無料役所産後すぐ未熟児と医師に認められた場合のみ
7高額療養費制度高額治療が安くなる医療機関、役所いつでも事前か事後で申請場所が違う。
8確定申告(医療費控除)税金が安くなる税務署いつでも医療費の合計金額により使用可能

またすべての手続きは市区町村によって違いがあるため、一度確認しておいたほうが安心ですよ。

知らないと損する!妊娠すると全員貰える助成金の詳細

妊娠出産時に使える制度や助成金2
妊娠すると使える制度一覧
  • 妊婦健康診査費用助成
  • 出産育児一時金
  • 出産費貸付制度
  • 小児医療費助成制度
  • 児童手当制度
  • 未熟児養育医療給付制度
  • 高額療養費制度
  • 確定申告(医療費控除)

では各項目について詳しく見ていきましょう。

これらの制度をうまく活用すると、とってもお得に検診を受けれたり、手当金が貰えたりと良いこと尽くめ!

ただし、自分で申請を出さないと適用されない制度もあるので、一通りの制度を理解しておきましょう。

あと全制度に関係する事として、里帰り出産や急な入院により発生する費用など、全てにおいて領収書だけは無くさないようにしておきましょう!

領収書が助成金などの証明に必要になる場合がありますので大切ですよ〜!!

妊婦健康診査費用助成(妊婦健診の費用を免除)

妊娠すると妊婦健診が14回程度ありますが、その費用を軽減してくれる制度。

母子手帳をいただく際に貰える回数券のような補助券になります。

ただし、無料範囲を超える金額になる場合もありますからねー!(急な入院や、薬代など)

この制度は妊娠届けを出すと母子手帳と一緒に頂ける事が多いので手続きは不要!

妊婦健康診査費用助成の要点
  1. いつ手続き?:妊娠届けを出す時に自動的に添付
  2. 効果:妊婦健診代がほぼタダになります。
  3. ただし、薬代や補助券適用外の検査や治療は料金発生。
  4. 市区町村によって他のお得制度も貰える場合があるため要確認。

出産育児一時金

出産・入院費用のうち42万円までがタダになる制度。

妊娠85日以上経過している人で全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入している人。

病院で出産のため入院した時に手続書類を貰う場合が多いようです。

出産育児一時金支給申請書、意思確認書(名称は病院によってもさまざま)の提出。

出産育児一時金は3つの受け取り方法がありますが、ほとんどが「直接支払制度」を利用。

まずは出産2~3カ月前に、かかりつけの病院で直接支払制度が利用出来るかを確認しておいたほうが良いでしょう。

  1. 直接支払制度
  2. 産後申請方式
  3. 受取代理制度

2、の産後申請方式は実際の出産費用は実費で払う必要があります。

その後、申請をすることで払い戻しがある制度になります。

3つの制度は以下の違いがあります。

申請受取時期問い合わせ場所
直接支払制度妊娠中退院時病院
産後申請方式産後産後健保窓口
受取代理制度妊娠中退院時健保窓口

また、出産費用が42万円にいかなかった場合は、差額を請求することが出来ます。なのでしっかり42万円を頂くことが可能!

しかもこの出産育児一時金制度は手続きを忘れていた場合でも2年以内なら受取可能!

出産育児一時金の要点(直接支払制度の場合)
  • いつ手続き?:出産入院する2〜3ヶ月前に。
  • 効果:出産費用のうち42万円が支給。
  • 42万円を超えたら差額を支払う。
  • 42万円未満なら差額を貰うことが可能!
  • 出産退院して2年以内なら受取可能。

必要書類

  • 産院によって必要書類が違うため要確認。
  • 意思確認書やマイナンバーなど

産後申請方式

流れ

  1. 出産前:直接支払制度を利用していないことの証明書の記入
  2. 出産費用を全額払う
  3. 退院後:下記必要なモノを提出

手続きに必要なもの

  1. 出産育児一時金支給申請書
  2. 入院、分娩費の領収書
  3. マイナンバーなどの身分証明
  4. 申請者の振込先の口座番号
  5. 証明書、合意書(直接支払制度を利用していない証明書)*必要ない場合あり

健康保険組合にこれらの書類を提出すると、約1ヶ月ほどで指定口座に入金されます。

ちなみに産後申請方式でクレジットカードが使える産院ならもっとお得にできる方法があります。

  • 出産費用を全額クレジット払い
  • 後日申請!

これならクレジットカードのポイントも増えるため42万円以上お得になることになります。

受取代理制度

この受取代理制度は主に、小規模な施設で出産育児一時金を使うためのモノになります。

小規模施設では出産育児一時金に対応していない施設ありますのでその時用の制度。

代理人が提出する!とかでは無いので注意。

手続きに必要なもの

  1. 出産育児一時金支給申請書
  2. 申請者の振込先の口座番号
  3. 申請者の健康保険証
  4. 印鑑

※出産費貸付制度

利用している方は少ないと思いますが一応ご紹介!

出産一時金を貰う前にお金の貸付が必要な方が対象。

無利子で出産一時金の8割相当額を限度に利用可能。

借りれる対象は、

  1. 出産予定日まで1か月以内の方 
  2. 妊娠4か月(85日)以上の方で、病院・産院等に一時的な支払を要する方

「出産育児一時金」の直接支払制度、受取代理制度を使用する場合はダメ

借りてるだけでお金を返す必要アリ。出産育児一時金から返済金が充てられます。

出産費貸付制度とは
  • 対象:妊娠85日以上経過した人
  • 効果:出産育児一時金の8割程度を借りることが出来る。
  • あくまで借金。出産費貸付制度を使用すると出産育児一時金が減ります。

必要書類

  1. 出産費貸付金借用書
  2. 被保険者証
  3. 出産育児一時金支給申請書
  4. 母子健康手帳の写し
  5. 医療機関等が発行した出産費用の請求書

小児医療費助成制度

生まれた赤ちゃんの医療費をタダもしくは助成してくれる制度。

自治体によって制度内容が変わるため市区町村の保険課などで確認することをおすすめします。

(対象となる年齢が自治体によって異なるため)

赤ちゃんが生まれたら出生届と一緒に手続きするとGOOD!なるべく早く申請したほうが良いです。

健康保険に加入しているお子様で小学校就学前までは医療費負担が全国一律で2割ですが、そこから医療費の助成の範囲は自治体によってけっこう違いがあります。

赤ちゃんの健康保険は職場に要確認か加入手続き。自営業の方は出生届と同日に出来ます。
また里帰り出産の方も、住んでいる自治体に医療費助成が受けれるか確認を。

小児医療費助成制度
  • 対象:健康保険に加入している子供
  • 効果:乳幼児の医療費負担の軽減
  • 自治体によって制度内容に違いがある
  • 出生届と一緒に手続きがGOOD
  • お父さんに手続きを任せてもよいかも?!

必要書類

  1. 子供の名前が記載されている健康保険証
  2. 印鑑
  3. パパとママのマイナンバーカード(通知カード)

児童手当制度

月15,000円を3歳、誕生月まで貰える制度(所得制限アリ)

正確には中学3年生までは手当金が支給されますので家計にとっても影響する制度になります。

手続きをしてからの支給になるので、なるべく早く役所に手続きに行ってくださいね。

手続きをした翌月からの支給になり、年3回振り込まれます。

出生届と一緒に手続きするとGOOD

この制度の申請に関しては世帯主の申請が必要になり、共働きの場合は収入が多い方が申請を行って下さい。

児童手当制度
  • 対象:中学3年生までの子供を持つ生計中心者
  • 効果:1人に付き15,000円が貰える(年齢によって額は変わります)
  • 所得制限があるため、要確認。
  • 共働きの場合は収入の多い方が申請手続きを行う。
  • 出生届と一緒に手続き。

必要書類

  1. 申請者(生計中心者)の振込先の口座番号
  2. 申請者の健康保険証
  3. 母子健康手帳
  4. 印鑑
  5. 児童手当認定請求書
  6. 児童手当用所得証明書or課税証明書(妊娠中に別の自治体に引っ越したときなどで必要)
  7. パパとママのマイナンバーカード(通知カード)

未熟児養育医療給付制度

出生時の体重が2,000g以下などの対象条件に該当し、入院が必要と医師から診断された場合に適用されます。

対象条件に関しては複数の条件があるため、市区町村のサイトで要確認。

未熟児養育医療制度を申請すると、1歳までの赤ちゃんが対象で治療費が原則無料になります。

未熟児だと診断されたらスグに住んでいる役所で申請する必要があります。

未熟児養育医療給付制度
  • 対象:入院して養育が必要と診断された赤ちゃん
  • 効果:入院・治療費が公費負担になり無料になる。
  • 医師からの診断を受けたらスグに役所で申請!
  • 1才までの医療費補助でそれ以降は別の医療制度があります。

必要書類

  1. 養育医療意見書
  2. 養育医療給付申請書
  3. マイナンバーカード
  4. 所得税額が分かる書類
  5. 世帯調書に必要な書類

似た制度で特別児童扶養手当(障害児対象)もあります。出生時や検診等で診断されると産院からお知らせがあると思います。

高額療養費制度

その名の通り医療金額が高額になった場合に費用が安くなる制度。

妊婦さんだけじゃなく全国民が対象の制度になります。

同じ医療機関で支払った1ヶ月間(1〜31日締め)の保険適用医療費が自己負担限度額を超えた場合に受けられます。

事前認定、、、帝王切開などの事前に高額だと分かる場合

事後申請、、、予期せず医療費が高額になった場合

手順1234
事前認定医師に確認。
限度額認定申請書の記入
役所に提出限度額適用認定証の発行認定証を入院時に提出
事後申請掛かった医療費の領収書役所で
高額療養費の申請手続き
1ヶ月〜3ヶ月後に
自己負担額との差額が支給

自己負担限度額を超えた金額が戻ってくる。(自己負担限度額は所得によって違うため要確認)

また自然分娩では健康保険は使えません(ケガや病気ではないため)。そのため高額療養費は適用外になります。

高額療養費制度が適用されるのは切迫流産、切迫早産、帝王切開など。

予定される高額医療がある場合は掛かりつけの病院に高額療養費の確認をすると良いでしょう。
急な入院などの場合でも一度病院に確認すると高額療養費制度が使えるか分かる場合があります。

※確定申告(医療費控除)

医療費控除も高額療養費制度と同じく、すべての人が対象の制度です。妊娠出産だけの制度ではありませんが医療費が掛かるためご紹介します!

  1. 1年間の医療費が10万円を超えた場合
  2. 所得が200万円未満で医療費が所得の5%を超えた場合(所得が150万円の場合は75,000円以上など)

2つのどちらかの場合、確定申告をすると所得税が安くなります。

妊娠、出産に関係なく、ケガや病気で治療をしたものが対象。

健康診断はケガではないため対象外。

医療費として申告できるものは、

  • 妊娠中の定期検診や検査代
  • 通院の際の交通費(駐車代はダメ、タクシーはOK)
  • 薬代
  • 分娩費
  • 入院代
  • など

1年間とは1月1日〜12月31日で算出。4月1日の年度上ではないため注意。

医療費控除に関しては確定申告の記事やインスタグラム等で沢山の情報があるため割愛。
対象となる範囲に関しましては国税庁のサイトで確認しておくのも良いでしょう。

妊娠・出産で使える一時金、助成金のまとめ

全員使える制度効果手続き場所いつ申請
1妊婦健康診査費用助成検診代がほぼタダ役所自動妊娠届を出した時に交付される。
2出産育児一時金42万円の補助金産院、役所妊娠中*出産育児一時金支給申請書の提出。
3出産費貸付制度無利息で借金郵送、役所妊娠4ヶ月以上制限アリ。返す必要があるお金。
4小児医療費助成制度医療費の補助か無料出生届と一緒に手続き産後自治体によって助成が違う。
5児童手当制度中学3年まで手当金支給出生届と一緒に手続き産後手続きした翌月から適用。
6未熟児養育医療給付制度医療費が無料役所産後すぐ未熟児と医師に認められた場合のみ
7高額療養費制度高額治療が安くなる医療機関、役所いつでも事前か事後で申請場所が違う。
8確定申告(医療費控除)税金が安くなる税務署いつでも医療費の合計金額により使用可能

妊娠してから出産するまでの領収書は必ず保管しておくように!この他に新しい制度や助成金が出来た時にも、支払いをした証明書(領収書)が無いと手続き出来ない場合がありますよー!

また表の【4】小児医療費助成制度【5】児童手当制度は、ママは出産した直後で手続き出来ない時があります。

なのでパパに出生届と一緒に【4】【5】の手続きもお願いするとスムーズかと思います。

この記事では妊娠出産時に誰でも使える制度をお伝えしましたが、ほかにも沢山の制度があるんですよー!

この記事で紹介するとややこしくなるため、別記事でご紹介できればと思っていますのでお楽しみに〜!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました